知育玩具の先進国ということはベビー業界では有名ですが、どちらかというと日本では、3つの宗教の聖地をもつ政治的に複雑な国というイメージが強いですね。
イスラエルの面積は、日本の四国より少し大きめ。
人口は825万人、建国はたったの70年、本当に若い国家と言えますね。
とても小さな国家ですが、出生率は3.1人と他の先進国の平均1.7人に比べ、驚きの数字です。
2015年時点で、人口上昇率が2%でしたので、成長過程にある勢いのある国といえます。
イスラエルってどんな国?
また、3つの宗教の聖地である、エルサレムがあることからもユダヤ教、キリスト教、イスラム教が混在する国家になりますが、国民の75%はユダヤ教徒です。
近年ユダヤ教の教育についてスポットがあてられる事が多くなりました。
古くからヨーロッパでは、ユダヤ人は迫害され国を追われ、移住を繰り返し、世界中に国家を持たない民として離散し、キリスト教社会では土地を持つことも許されず、就ける職業も限定されていました。
そんな歴史的背景から、ユダヤ人にとって、土地や資産は、いつはく奪されるかわからないものであり、一番大切な資産は、世界で生き残るための知恵、そのための教育こそが身を守る手段と考えられていました。
全世界でユダヤ人の占める人口はたったの0.2%なのに、ノーベル賞受賞者におけるユダヤ人の比率は20%というのも驚きの数字です。
イスラエルでは、年間800-1000社以上のスタートアップが設立され、近年ではこのスタートアップに毎年5000億程度の投資が国内外から集まり、国民一人当たりの投資額は世界一になります。
中東のシリコンバレーと呼ばれ、アップル、グーグル、インテル、アマゾン、フェイスフブック等のグローバル企業の拠点を構え、年間100社程度のスタートアップがこれらのグローバル企業に買収され、その金額は投資額の倍の1兆円を超える金額になっています。
最先端のスタートアップ国家であることと同時に、死海をはじめとする豊かな自然を有し、家族を大切に日々の暮らしを紡ぐ不思議で魅力的な国、イスラエル。
近年は日本でも沢山のお店があるSABONや、ガミラシークレット、Laline(ラリン)等、美容大国としても有名です。
スタートアップ国家
食料自給率が90%を超えるイスラエルでは、健康的な食生活と適度な運動、そして心身のリラックス。
毎週金曜の日没から土曜日の日没まではシャバットと呼ばれる安息日には、家族で集い、親しい友人と食卓を囲む時間を過ごします。
ほとんどの家庭が共働きですが、週に一度の安息日には家族と豊かな時間を過ごす事が一番幸せであるイスラエルの人々。
古き良き、少し昔の日本と似ていますね。私たちも、家族との穏やかな時間と先進的な経済成長共存させていきたいですね。
写真提供/イスラエル観光省